フッ素について|歯科衛生士による歯科治療コラム|八王子の歯医者 レイス虫歯クリニック|- 駐車場完備、土日診療

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歯科治療コラム

フッ素について

歯科衛生士の鹿野です

今回はフッ素塗布の種類や、それぞれの違い等についてお話したいと思います。

歯科で塗布するものは比較的高濃度のフッ素は歯科医師・歯科衛生士が歯面に塗布する方法です。
乳歯むし歯の予防として1歳児から、また成人では根面むし歯の予防として
実施されています。
矯正治療中の患者さんや唾液流量の低下している人など、ハイリスクの人に他のフッ化物応用法に加えて実施しております。

使用薬剤
フッ化ナトリウム(NaF)が主な配合フッ化物で、
剤型としてゲル(ジェル)と溶液があります。配合濃度はフッ化ナトリウムとして2%(フッ化物イオン濃度として9,000ppm)になります。

種類
主に下記3つの方法が用いられており、歯ブラシ法・綿球法が一般的です。
• 綿球・綿棒法:溶液タイプの製剤を用いて、小綿球または綿棒に浸して歯面に塗布する方法
• 歯ブラシ法:ゲル(ジェル)タイプの製剤を歯ブラシを用いて、通常の歯磨きの要領で歯面に塗布する方法
• トレー法:既成または個々人の歯列に合わせたトレーにゲルまたは溶液タイプの製剤をのせ、歯面に接触させる方法

各種塗布剤の利点・欠点

《綿球法 ゼリー状》

●利点
1     塗布しやすい
2 歯面への停滞性が良く乾燥しないので、繰り返し塗布する必 要がない
3 塗布状況が明瞭で視認しやすい

●欠点  
1 歯面に停滞するため塗布後、フッ化物を拭き取る操作が必要
2 溶液に比べ、やや高価である 

《トレー法 泡状》

●利点
1 歯間部に入りやすい
2 歯面への停滞性が良い
3 使用量が少なくてすむ

●欠点
1 塗布後、口腔内にある余剰フッ化物を拭き取る操作が必要

塗布後注意・安全性

  1.  塗布終了後に唾液を吐き出し、うがいや飲食は30分間しないようにします。       
  2. フッ化物歯面塗布は、通常年2~6回実施する方法なので、歯のフッ素症や骨硬化症の発現など 慢性中毒の心配は全くなく、 急性毒性についても適切に応用された場合においては十分な安全性が 確保されています。                                                                                       

予防効果

フッ化物歯面塗布は単に1回受けても効果は得られません。年2回以上定期的に継続して受ける必要があります。乳幼児に定期的に継続して実施した場合、むし歯をほぼ半分に減少させたとの報告があります。また永久歯に対する予防効果については20~30%の報告が多いようです。

まとめ

ご自身の歯を一生残す為に大事な毎日のブラッシングに加えてフッ素塗布
も定期的にする事をおすすめします^^
(私も定期的に自分で塗布してますよw)

参考文献
1 フッ化物応用研究会 編
2 う蝕予防のためのフッ化物歯面塗布実施マニュアル
3 社会保険研究, 2007.
4 日本口腔衛生学会フッ化物応用委員会 編
5 フッ化物ではじめるむし歯予防
6 医歯薬出版, 2006.
7 NPO法人日本むし歯予防フッ素推進会議 偏
8 日本におけるフッ化物製剤
9 口腔保健協会, 2013.

 

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