歯科治療コラム

歯科治療コラム

歯科治療におけるカウンセリングの大切さ

こんにちは。歯科衛生士の和田です。
レイス歯科クリニックのある八王子では、春風とともに花粉もたくさん飛んでいるようで、私は毎日鼻がムズムズしています。

さて今回は、『歯科治療におけるカウンセリングの大切さ』を痛感した出来事をお話しさせていただきます。
数年前に、20代の知人から「奥歯を抜いた後に、ブリッジとインプラントはどちらがいいかな?」という相談を受けました。
奥歯の第一大臼歯を虫歯により喪失してしまったとのことでした。
第一大臼歯は、6歳頃に生えてくるので6歳臼歯ともよばれていますが、生えてから20年前後で失ってしまったことを考えると、残念でなりません。

通院する歯科医院では「次回の治療までに、ブリッジかインプラントのどちらにするか決めて来るように」と言われ、詳しい説明はなかったとのことでした。

同じく、ブリッジにするかインプラントにするのか迷われている方の治療選択の参考にしていただけますように、双方のメリット・デメリットの説明をさせていただきます。

 

ブリッジかインプラントか

ブリッジは、金属の被せ物であれば保険治療でできるので、費用面での負担は小さいです。ですが、前後の歯を削ったり、被せ物を外したりしなければなりません。削って被せるだけの処置であれば、インプラントと比べて治療期間はそれほど長くはかからないでしょう。

お口の中の状態によっては、根の治療など他の処置が必要になり、治療期間も長くなります。
失ってしまった歯に今までかかっていた咬合の力は、ブリッジで繋げた支台歯とよばれる歯に荷重することになります。
例えば、失った歯が1本あり、2本の歯で3本分のブリッジにする場合には、2本の歯に3本分の力がかかるといった具合です。
歯周病菌により歯を支えている歯槽骨がもろくなった場所への力の荷重で、さらに歯槽骨にダメージを与えてしまうこともあります。
ブリッジ部は汚れがたまりやすいので、特に清掃に気をつけ、磨き残しによる歯周病の悪化を防ぎましょう。

八王子レイス歯科クリニック歯科衛生士コラム|歯科医療でのカウンセリングの大切さ|ブリッジ治療のイラスト

インプラント治療は、他の歯を削る必要はありません。
インプラント治療をされた方からは「自分の歯と同じように違和感なく、何でも食べられる」といったお声をよく聞きます。

治療には、CT撮影やインプラントを埋入する場所を決めるガイドプレートというマウスピースの作製などの費用も別途かかってきます。
自費治療のため、保険治療のブリッジと比べると費用面での負担は大きくなります。

インプラントはインプラント体を埋入してから、おおよそ4~5ヶ月はインプラント体と骨が結合するのを待ちます。そのため治療期間は、ブリッジ治療を選択した場合よりも長くなります。

インプラント部に清掃が行き届かないでいると、インプラント周囲炎といわれるインプラント周囲の骨の破壊が起こる歯周病の状態を引き起こすこともあります。
重度の症状では、歯周病と同じようにインプラントが脱落してしまいうこともあります。インプラントも隅々まで届くような清掃を心掛けることが大切です。

歯列不正による矯正治療を考えている方は、インプラントをする場合は注意が必要です。何故ならばインプラントは、埋入した場所からは動かせません。

八王子レイス歯科クリニック歯科衛生士コラム|歯科医療でのカウンセリングの大切さ|インプラント治療のイラスト

ブリッジとインプラントをどちらも長持ちさせるためには清掃を行き届かせることが大切です。
歯間ブラシやスーパーフロスといった補助用具を使ったセルフケアは必須です。

お口の中をご自身でチェックをするのは難しいですから、治療後は継続して歯科医院でメンテナンスをしましょう。

付いた歯垢を落とすことが難しいのなら、歯垢が付きにくい材質を選ぶことも長持ちのポイントです。
自費治療で選択するセラミックの被せ物は、汚れが付きにくいという清掃面でのメリットもあります。
事実、クリニックでインプラントやブリッジの入った患者様の口腔清掃をしていますが、ジルコニアというセラミックの材質は歯垢を驚くほどよせつけません。

さて相談のその後、ブリッジかインプラントかで悩まれていた知人は、治療のメリット・デメリットを理解した上でそのどちらかでもなく歯列矯正治療を選択したそうです。

第一大臼歯を抜いた後の空きスペースには、第2大臼歯と第3大臼歯(親知らず)を前方に移動させ、噛み合わせも安定しています。
矯正治療は、後1年ほど続くようですが、歯並びのコンプレックスもなくなり、良い治療の選択ができたとのお話で私もホッとしました。

八王子レイス歯科クリニック歯科衛生士コラム|歯科医療でのカウンセリングの大切さ|矯正治療のイラスト八王子レイス歯科クリニック歯科衛生士コラム|歯科医療でのカウンセリングの大切さ|矯正治療のイラスト

 

まとめ

〜患者さまの将来を描いたカウンセリングを〜

「木を見て森を見ず」といった言葉があります。
小さなことや一部分だけに心を奪われて、全体を把握できていない、把握しようとしないことの例えです。

先述の言葉を引用するならば、歯科治療のカウンセリングには、「木を見て森も見る」ことが大切だと感じました。

まずは『木』
虫歯や根管治療の必要性の有無、全体の噛み合わせや骨の状態、歯周病の状態。今の不安要素の改善。

そして『森』
口腔機能と体の健康維持について様々な観点から。清掃性、力の加重、既往歴、将来起こり得ることまで。

レイス歯科クリニックでは、初診の患者さまには、レントゲン写真や歯周病の検査で全体の状態を把握した上で、院長が今後の治療計画を立てさせていただいております。

カウンセリングのお時間もしっかりお取りしてご説明をしておりますので、分からないまま治療が進むようなことはありません。

私たち歯科衛生士は、患者様のお口の中といった局所的な場所からはじまり、全身の健康、はたまた取り巻く環境、10年先、20年先のお口の状態まで想いをはせる仕事です。

今後も「木を見て森も見る」ことを大切にしていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。

(Planet DenalX  より画像一部引用)

 

八王子・西八王子の歯医者 レイス歯科クリニック 歯科衛生士 和田

 

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