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親知らずの抜歯・抜歯後の注意事項

こんにちは!歯科衛生士の友松です。
前回は親知らずについて詳しくお話ししました。下記をご参照ください。
今回は親知らずを抜歯する際の方法と、抜歯後の注意事項についてお話しさせていただきます!
親知らずの抜歯方法
親知らずは生えてくる角度などによって抜歯の難易度が変わってきます。
今回は斜めに生えていたり、歯肉に埋まっている場合の比較的難易度が高い親知らずの抜歯方法をご説明します。
①麻酔をします
②歯肉に埋もれている場合、歯肉を切り開きます
③斜めに生えていると手前の歯にぶつかってしまい一度では抜くことができないため、歯を削り割ります
④器具を使い、歯を動かしながら抜きます
⑤歯肉を戻して傷口を縫合します
*抜歯後は痛みや腫れ、物を飲み込んだ時の喉の痛み、口が開きにくくなることなどがあります。
処方された痛み止めや化膿止めを指示通り服用してください。
⑥後日(7〜10日後)、消毒と抜糸を行い傷口の確認をします。
問題がなければ治療は完了になります。
抜歯後の注意事項
〈抜歯後の注意事項〉
・抜歯した当日は入浴・飲酒・激しい運動など血行の良くなる行動はお控えください。
・いつまでも血が止まらなかったり、時々出血するようであれば清潔なガーゼなどを固く丸め傷口に当て、30分ほど強く噛んでください。傷口を圧迫することで止血します。
・麻酔のため、個人差はありますが通常2〜3時間ほど、深いところにも麻酔をした場合は4〜6時間ほど舌や唇が痺れています。この時唇や舌を噛まないように注意してください。
・処方されたお薬は指示通りお飲みください。
・下の親知らずの場合…下あごの中には神経と血管が走っており、親知らずが近いと抜歯の際に神経や血管を傷つけてしまうことがまれにあります。この場合下唇にしびれが出ますが、大抵3〜6ヶ月ほどで消退します。
・上の親知らずの場合…上あごの中には上顎洞という空洞があり、親知らずが近いと抜歯の際に上顎洞と口腔内が貫通することがあります。この場合穴が小さければ自然に閉鎖しますが、大きい場合は自然に閉鎖することがないため、同日または後日に周りの歯肉や粘膜を引っ張って閉鎖する手術を行う必要があります。
〈ドライソケットについて〉
親知らずを抜歯して、麻酔が切れた後の痛みはだんだんと弱まっていきます。
ところが抜歯後2〜3日経ってから次第に痛みが強くなってくることがあります。これを“ドライソケット”といいます。
ドライソケットとは、何らかの原因で抜歯後の傷に血餅(血液がゼリー状に固まったもの)ができず、歯を支えていた骨がむき出しの状態になることです。
ズキズキとした激しい痛みが日に日に増していくのが特徴です。
ドライソケットを予防するために…
・抜歯した当日はうがいをしすぎないようにしてください。うがいをしすぎると、血が止まりにくくなり傷の治りも遅くなります。唾液やゆすいだお水に少し血が混じっている程度でしたら心配いりません。
・傷を気にして舐めたり、指で触ったりしないでください。
・感染による炎症が起きないように、口腔内は清潔にしてください。ただし、歯磨きの際は歯ブラシが傷口に触れないよう注意してください。
・喫煙、鼻をすするなど「吸う動作」はなるべくお控えください。
気をつけていても血餅の形成が不十分であったり、剥がれ落ちてしまうこともあります。もしドライソケットが疑われる痛みがありましたら、すぐにご連絡ください。
まとめ
親知らずは抜歯する場合と残しておいた場合のメリット・デメリットを比較し、抜歯の必要性を検討することが大切です。
親知らずのことで気になることがございましたら、お気軽にスタッフまでご相談ください!
八王子・西八王子の歯医者 レイス虫歯クリニック
歯科衛生士 友松
(Planet DentalXより画像一部引用)