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フッ素とシーラントで虫歯予防

こんにちは。歯科衛生士の中村です。
今回は、歯の質を強くし、虫歯になりにくくするフッ素と、噛む面の深い溝が虫歯にならないように予防するシーラントについてお話していきます。
フッ素でむし歯予防
フッ素には2つの働きがあります。この働きによりむし歯予防に効果を発揮します。
①歯を強くする→フッ素が歯に取り込まれ、むし歯に強い歯を作ります。
②再石灰化を促進する→初期のむし歯では治癒を助けることができます。
◎歯科医院で行うもの◎
フッ素塗布
・高濃度のフッ素を使用
・4〜6ヶ月ごとに定期的に行うと効果的
◯トレー法
フッ素を入れたマウストレー(既製のもの)を上あご、下あごにはめて、5分間フッ素を浸透させます。マウストレーをつけたままでいられる幼児から大人までが対象です。
◯綿球法
丸めた綿や歯ブラシを使って、歯の表面にフッ素を塗る方法です。
トレー法が難しいお子様に行っています。
当院で使用しているフッ素は青リンゴ味で、小さなお子様も嫌がらずに受けていただけると思います。
◎家庭で使用するもの◎
・フッ素洗口液
歯みがきがうまくできていない、去年のむし歯発生2箇所以上、矯正装置が付いている方などむし歯のリスクが高い方におすすめ。
・フッ素入り歯磨き粉
お家でのケアでも、フッ素入りの歯磨き粉を使用して歯の質を高めていきましょう。
シーラントでむし歯予防(シーラントの流れ)
シーラントは、歯の噛む溝に樹脂を詰めてむし歯を予防する方法です。
シーラントは、歯の噛む面の溝が深いところに使用します。
生えてきたばかりの歯は溝が深く、頑張って歯ブラシを当てても汚れが落としきれずにむし歯になるリスクが高まるので、シーラントしてむし歯を予防していきます。
シーラントのむし歯予防効果に関しては、すでに多くの調査があります。4年以上で約60%のむし歯予防効果が認められ、特にフッ素塗布との併用によりむし歯予防効果はさらに増加すると報告されています。(厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト参照)
◯シーラントの流れ◯
①歯をブラシで綺麗にします
②接着が良くなるように、リン酸水溶液を歯の表面に塗布し、一定時間経過した後に水洗して乾燥させます
③シーラントで溝を埋めていきます
④光で固めていきます
⑤完成です
まとめ
シーラントは歯の溝からのむし歯には効果的ですが、全てのむし歯を予防するものではありません。フッ素で歯の質を強めつつ、日頃の歯みがきと定期的なチェックをオススメします。
八王子・西八王子の歯医者 レイス虫歯クリニック
歯科衛生士 中村
(Planet DentalXより画像一部引用)
(厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト参照)