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砂糖と虫歯菌の働き

こんにちは!歯科衛生士の友松です。
皆さんは1日に摂取している砂糖の量を気にされていますか?
世界保健機関(WHO)が推奨している砂糖の1日の摂取量は、25g程度(ティースプーン約6杯)です。
出典『WHO calls on countries to reduce sugars intake among adults and children』(WHO)
砂糖の摂取量が多いと虫歯菌は活性化し、虫歯の原因となる酸を作り出します。
そのため、この量を超えると虫歯が発生しやすくなってしまいます!
砂糖の量と虫歯菌の働き
まずは実際に含まれている砂糖の量を確認してみましょう!
・スポーツドリンク1本(500ml)…約4本分(32g)
・炭酸飲料1本(500ml)…約7本分(56g)
・バニラアイスクリーム1個(120g)…約3本分(24g)
・メロンパン1個(130g)…約4本分(32g)
・ショートケーキ1個(70g)…約3本分(24g)
・大福もち1個(90g)…約3本分(24g)
・チョコレート1枚(75g)…約4本分(24g)
・ヨーグルト1個(120g)…約2本分(16g)
・のど飴1個(5.9g)…約0.7本分(5.6g)
おやつだけでなく砂糖の含まれているスポーツドリンクやジュースにも注意が必要です。
砂糖を摂取するとお口の中は酸性の環境となり、虫歯菌は乳酸などの強い酸を産生しやがて歯の表面を溶かし始めます(脱灰)。
歯が溶かされてしまっても、40分ほど時間が経つと唾液の働きによりお口の中が中性に戻り、溶かされた歯の成分が元に戻ります(再石灰化)。
しかしお菓子などをちょこちょこ食べていると、お口の中が常に酸性の環境のままなので虫歯になりやすくなってしまいます。
間食は時間を決めてとるかできるだけ控えて、歯が再石灰化する時間を確保するように心がけましょう。
虫歯になりにくくするためのおやつの選び方
虫歯になりにくい甘味料があるのをご存知ですか?
砂糖は虫歯になりやすい甘味料ですが、脳が働くための栄養になったりするので必要な栄養でもあります。よって全て虫歯になりにくい甘味料に代えるわけにはいきませんが、口の中に長く入っているアメなどのおやつを選ぶ時にはなるべく砂糖の入っていないものを選ぶと良いでしょう。
食品の成分表を確認してみましょう。内容表示には食品に含まれる量が多い順に表示されています。
【虫歯になりにくい甘味料】
・還元水飴
・マルチトール
・ソルビトール
・キシリトール
・パラチノース
・エリスリトール
・ステビア
・アスバラテーム
・サッカリン
【虫歯になりやすい甘味料】
・砂糖
・水飴
・果糖
・麦芽糖
・ブドウ糖
『無』『ゼロ』『ノンシュガー』『シュガーレス』と表示のものは糖類0.5%以下で虫歯になりにくいですが、『低』『控えめ』『低減』『カット』は糖類5%以下のものなのでおやつ選びの際には注意しましょう。
まとめ
おやつといえば甘いお菓子を考えがちですが、お菓子には砂糖が多く含まれたものが中心となり、虫歯になりやすくなってしまいます。おやつの取り方に気をつけ、虫歯になりにくい環境を整えましょう。
もちろんきちんとしたブラッシングやクリーニング、フッ素塗布も大切ですので、定期検診でしっかりチェックしていきましょう!
(Planet DentalXより画像一部引用)
西八王子・八王子の歯医者 レイス虫歯クリニック
歯科衛生士 友松
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