症例紹介
カテゴリー:
自家歯牙移植
【症例】歯根破折で保存不可能と診断、ご自身の親知らずを移植

症例情報
治療内容 | 自家歯牙移植 |
---|---|
期間 | 1年8ヶ月の再評価 |
治療回数 | 自家歯牙移植 1回 |
費用 | 自家歯牙移植:165,000円 |
治療前の状態・主訴
左下6番の被せ物が取れて放置してしまったとのことでした。精密根管治療にて保存を希望されましたが、歯根破折により保存不可能と診断しました。代替策として、左下の智歯(親知らず)を自家歯牙移植することとしました。
治療詳細
左下6番の抜歯と同時に、左下智歯を移植しました。
移植から3週間後に根管治療を行いました。根管治療、根管充填、支台築造(土台)、仮歯まで1回の治療で行なっています。
治療後の様子
移植後1年8ヶ月のX線写真。特に症状、異常所見は認めず、経過良好です。
主な副作用・リスク
・移植した歯が生着しない可能性もあり、自家歯牙移植は補償制度のある処置ではありません
・外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感がでることがあります
自家歯牙移植は自身の歯を残す有効な処置です
今回の症例では、左下6番は保存不可能でしたが、代わりに智歯(親知らず)を移植することで、結果的に自身の歯を残すことができたと言えます。
また、根管治療に関してですが、この症例では移植後に根管内の血流の再開は期待が薄いため根管治療の介入を決めましたが、感染は皆無のため、根管充填、支台築造まで同日に行い、なるべく早期に封鎖をすることが望ましいでしょう。
当院の歯牙移植については、下記のページもご参照ください。
八王子・西八王子の歯医者 レイス虫歯クリニック 院長 池田 洋之