症例紹介
カテゴリー:
歯を抜かずに残す方法
侵襲性歯頚部吸収の処置

症例情報
年齢 | 36 |
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性別 | 女性 |
治療内容 | 根管治療、矯正的挺出(エクストルージョン)、ジルコニア |
期間 | 9ヶ月 |
治療回数 | 12回 |
費用 | 根管治療:143,000円 矯正的挺出:55,000円 |
治療前の状態・主訴
他院にて虫歯が大きく抜かなければいけないと言われ、セカンドオピニオンで来院されました。
レントゲンなどから、虫歯ではなく侵襲性歯頚部吸収という病態であると診断し、保存は可能と考えました。
治療詳細
歯髄(歯の神経)は既に壊死している状態で、また吸収部位が骨縁であることから、根管治療を行い、吸収部位まで被せ物で被覆できるよう、矯正的挺出(エクストルージョン)を行うことを計画しました。
治療後の様子
ジルコニアのクラウンをセットし、1年後の経過です。
症状もなく予後良好です。
主な副作用・リスク
根管治療が奏功しない場合、外科的歯内療法へ移行します。
侵襲性歯頚部吸収は診断が難しく、早期発見、早期治療が重要です
侵襲性歯頚部吸収という病態は、歯科医師のなかでもあまり理解されておらず、診断、治療が非常に難しく、虫歯と誤診されやすく、抜歯と宣告されることが多いのではないかと思います。
病状が進行すると対応が困難となるため、早期発見、早期治療が要です。
病状や、部位などにより対応方法が変わり、侵襲性歯頚部吸収の治療は歯内治療の専門的なクリニックで受けるのが良いかと思います。
こちらもご参照ください。
歯を抜かずに残す方法|レイス虫歯クリニック
八王子・西八王子の歯医者 レイス虫歯クリニック 院長 池田 洋之