食育への取り組み
当院では、お子さんの歯の健康を重視し、小児矯正だけでなく食育指導にも注力しています。近年、子どもたちのあごの骨が小さくなり、歯の健康に関連する問題が増加しています。
栄養バランスと正しい食習慣の確立は、丈夫で健康な歯を促進します。
食育とは
お口と身体の健康のための「食育」
食育は、健康的な食習慣を育むための教育活動です。栄養バランスの取れた食事を摂ることで、体は健康的に成長し、集中力や免疫力の向上にもつながります。また、食育は口の健康にも大きな影響を与えます。
さらに、食事を共にすることでコミュニケーションのスキルやマナーを学び、配膳や片付けなどの協調性や社会性を身につける場でもあります。これらの経験は、心と身体の両面において大きな影響をもたらします。
近年、食事の仕方に問題を抱える子どもたちが増加しています。例えば、硬い食べ物を噛み切れない、舌や唇を効果的に使えない、十分に噛まずにまるごと飲み込むなどです。歯や舌の発達に応じて、適切な食事を摂ることは口腔の健康な成長に不可欠です。
西八王子の歯医者・歯科 LCK UNITE Dental Clinicでは、子どもたちの健康な成長と発達を促すために、歯科医師の立場から適切な食生活についてアドバイスいたします。
口内におけるむし歯や歯並びの不調和、かみ合わせの問題などの多くは、良くない生活習慣が原因です。健康で正常な口腔機能を維持するためには、早期に歯科医院を受診することが重要です。幼少期から適切な機能を身につけ、健康的な成長を遂げることは、最も効果的な予防策と言えます。
歯科と食育の関係
子どもたちが健康的な食事を摂ることは、むし歯や歯周病のリスクを減らすことにも役立ちます。
しっかりと噛んで飲み込む、味わう、食事を楽しむ、栄養を取り、健康な体を維持することは、口の健康が前提です。しっかり噛むことは、顎の発育や歯並びを整えるだけでなく、脳の活性化や消化の促進、栄養の吸収を助け、肥満を防ぐなど、口と体の健康は密接に関連しています。
そのため、歯科では食育を通じて、よく噛んで食べることの重要性や砂糖の摂取を制限すること、歯磨きの大切さなどを伝え、自分の歯で美味しい食事を長く楽しむことを目指しています。
子どもたちが食育を通じて健康的な食習慣を身につけることは、自分の口の健康を守る意識を高め、将来の歯の問題を予防する一助となります。
噛むことの大切さ
栄養の入り口であるお口の機能は、適切な食事で正しく鍛えることが重要です。
軟らかい食事ばかりではお口周りの筋肉が発育せず、唾液の分泌も不足し、むし歯や消化器官の負担が増えます。食材を小さく切らず、前歯で硬い食べ物を齧ったり、奥歯でしっかり噛んで飲み込むこと、そして適切な一口量を自覚することが大切です。
適切な一口量
一度に多くの量を口に入れると、しっかりと噛むことが難しく、「噛む・飲み込む」動作が正しく行われません。この行動は口腔機能の発達に悪影響を及ぼす可能性があります。
食事中の見守り
食事中にテレビを見る、肘をつく、足をぶらぶらさせるなどの癖は姿勢にも影響を与えます。適切な食べ方と座り方に気を付け、子どもの健康な成長をサポートしましょう。
砂糖の摂取量
お菓子やジュースを一切摂らないのではなく、だらだら食べを防ぐことが重要です。おやつの時間と量を制限することで、むし歯菌が生成する酸によって溶かされた歯質が、再石灰化により回復する時間を確保できます。